こんにちは!
今回はTwitterでも少しだけ呟いたダンスの歴史についてです。
現在のダンスは、舞台やTV、ネット上を通し、ミュージシャンのバックダンスやミュージカルなどショウアップされたものやバレエやコンテンポラリーなど芸術的な踊りが盛んに目に入る事が多くなっており、その殆どが「娯楽」として楽しめるように作られています。しかし、ダンスの始まりは娯楽の為に始められた事ではないのです。
起源は定かにはなっていませんが元々は宗教的な儀式やお祭り、豊穣を喜んだ舞など祈りや感情表現に用いられていたと考えられます。日本でも地方などに名残や伝承で今も引き継がれている踊りがあります。
文献として残されている最初の踊りは古代エジプトの発掘調査で女性2人が音楽に合わせて踊る様を描いた8000年前の壁画が発掘され、現在のベリーダンスのルーツとされています。
べリーダンスは奴隷が踊りを通し王様などの特権階級へのアピールする為に踊られていたという話を聞いたことがありますが、なぜそこで「踊り」という表現手段をとったのかがとても興味深い事柄だなと思いました。
孔雀の羽を広げて求愛するダンスもそうですが、踊りには言葉では表せられない肉体の魅力があり、生き物はそれを本能的に感じ取るセンサーみたいなものがあるのではないかと思えます。
本能的に求める踊りの表現方法は、18世紀に流行したロマンティックバレエや612年に中国から日本に伝えられた「伎楽(ぎがく)」など音楽と演劇を元にした「伝統よりも自由な表現方法」に転換し、これが「芸術」としての踊りの始まりだと考えられています。バレエの「白鳥の湖」はチャイコフスキーが作曲していますが、舞台での演出をしたのがチャイコフスキーであるという話があります。
個人的な観点ですが、もしそうだとしたら踊り手ではないチャイコフスキーが舞踊舞台を演出するというのは白鳥の世界観のビジュアルを明確に持っていて、踊り手ではない別の視点で演出された作品だから一般の観客に受け入れられ、傑作となって現在でも世界中で演じられているのではないかと思っています。勿論、音楽を作曲している時点でそのビジュアルイメージはしっかりとあったんでしょうから、そこにバレエという手法がチャイコフスキーの中でマッチしたんでは
ないかと・・・。
踊りの用途は現在でも環境によって日々変化しているものだと思います。
今回は踊りの歴史について触れてみました。
コメントをお書きください
clean (月曜日, 27 2月 2023 15:52)
“踊りには言葉では表せられない肉体の魅力があり”
本当にそうです。観る方としてどんなに感動しても、綺麗、素敵、かっこいい、などしか言葉が出ず、もどかしい思いをします。
チャイコフスキーが演出までしてたとは驚きです。明確な世界観あっての作曲なんですね。
先生がレッスンでおっしゃる、意識を遠く広く持つ、というのは、そういうことかな?
ck (月曜日, 27 2月 2023 15:56)
↑↑↑
すみません、変なところで送信をおしてしまったみたいです。
名前も自動変換でcleanとなっちゃってました。すみません。
川副由香 (月曜日, 27 2月 2023 21:19)
神先生
お忙しい中、ブログの更新ありがとうございます。
ダンス(踊り)の歴史に触れてみると、それぞれのダンス(踊り)の奥深さを改めて感じることができ、とても興味深く拝読いたしました (^^)