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ハーフポイント(ドゥミポイント)の話

今回は、Twitterでも呟いたタンジュについて。

Twitter @j_actwork 

では、以下のように呟きました。

 

タンジュで出し入れする時は、①踵②中間③つま先の順に床から離れていく。戻す時は①つま先②中間③踵の順に床につけるのだが②をしっかりと通過させている人が少なく感じた。床を掴むという意味でも中間を意識して通過する足運びを練習で心がけてみましょう。

 

という事なんですが、因みにレッスンでは足裏は大きくわけて3で説明してます。

 

・「ア・テール」(脚の裏が全部床についている状態)

・「ドゥミ・ポアント」(次が指の腹で立つ状態が半分立つという意味)

・「ポアント」は脚のつま先の事を指します。


それはさて置き、このハーフポイントに関わる必要な足裏の筋肉それは、「足底腱膜」

 

・役割

足底腱膜の役割は大きく分けて2つあり、クッション機能とウインドラス機構があるとの事。

 

①クッション機能

歩行時の地面から足への衝撃に対して、足のアーチ構造を支える機能があります。
それにより、足への衝撃に対してクッションとなります。

②ウインドラス機構

足趾の伸展(つま先立ちなど)に伴い、足底腱膜の緊張が高まることで、
前足部の剛性が高まり、安定します。それにより、歩行時の蹴りだしがスムーズになります。

 

つまりダンスにおいては跳躍や着地時、ルルベアップにも必要な部位という事ですね。

 

足底腱膜はかかとから指に向かってのびる薄い筋組織ですが、跳躍などの踏切時に上手く足裏の重心移動が出来ていないと機能を発揮できません。そして、機能を発揮させる為には足裏の柔軟性と筋力の両方を兼ね備える必要があります。

ただし、単にストレッチや、足指の訓練のエクササイズで柔軟性や筋力だけを向上させても、動きの中で通過できなければ意味がありません、そこでタンジュ等の足運びの中でハーフポイントを重要視するのはこの為です。

 

ハーフポイントをうまく通過出来ない理由は例えば以下の事が考えられます。

・足底筋の筋力や柔軟性不足

・ふくらはぎの固さ

・骨盤のゆがみ

・間違った上体、下半身、足裏の重心位置

 

こういった理由はハーフポイントだけではなくバーレッスンの中で上手く出来ない動作の理由にも同様に考えられるのでハーフポイントは一つの指針として捉えても良いかと思います。

 

そしてこの「足底腱膜」についてもう一つ覚えておきたい事。それは「足底筋膜炎」という足裏が痛くなる症状があるのです。

この症状は繰り返し強い衝撃が足裏に与えることで、足底筋膜は硬くなります。これはふくらはぎの固さからくる事もあるので、運動後はケアをする事もおすすめします。

 

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コメント: 3
  • #1

    ck (月曜日, 13 3月 2023 21:24)

    わたくし事になりますが足裏の痛みには悩まされてきました。一度痛くなると、なかなか治らず…2年数ヶ月前にバレエを始めて以来のほぼほぼ半分に迫る期間は痛かったような。バレエの洗礼かなと思ってやってました。
    今は痛みは落ち着いてますが、ターンアウトとつま先を伸ばす動作を同時に一生懸命やると、必ずと言っていいくらいの確率で土踏まずがつります笑笑。

    ブログの内容、リンク貼ったりコピペしたりでなく、いつも自筆の文章。すごく嬉しいし敬服しております。
    ありがとうございます♡

  • #2

    川副由香 (月曜日, 13 3月 2023 22:18)

    神先生

    お忙しい中、ブログの更新ありがとうございます。

    Twitterでも"タンジュ"について触れていただきましたが、ブログにて、より丁寧に説明していただくことによって、足裏の筋力「足底腱膜」がハーフポイントにどのように関わってくる筋肉なのか?ということが、良く理解できました。

    個人的には
    ・足底筋の筋力や柔軟性不足。
    ・間違った上体、下半身、足裏の重心位置。
    等を意識し、これからの課題として、お稽古いたします!

    又、ふくらはぎのケアも忘れずに行いますね ^^;

  • #3

    11時10分スポーツセンター (月曜日, 13 3月 2023 23:53)

    何時もレッスンありがとう御座います。最近はタンジュ、ハーフポイント教えて頂いて居ますが中々しっかり出来ないで居ます、特に出す時より引き寄せ難しい、、、引き寄せる時に身体が緩む様な感じに成って仕舞います意識して気を付けてレッスンして行きたいと思いますが、宜しくお願い致します。