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上肢の話  広背筋と僧帽筋下部

レッスンの中で行っている、ポールドブラや腕の動きをした時に肩が上がったり、左右の肩の高さのバランスが違う人、2番(アラセゴンド)に開いたときに開きすぎて背中が反っている人がちらほら…。

 

まずはレッスンの最中にも言っていますが、ここは確認しときましょう。

 

Q.腕って、どこからが解剖学では言われているか覚えていますか?

 

1.とうぜん、腕の付け根から指先まででしょ?

 

2.当たり前、首の付け根こら指先までです!

 

3.何をおっしゃる、肩甲骨から指先まで、ですよね?

 

....

 

………

 

…………

 

……………..

 

 

 

 

 

 

はい!ちゃんとレッスン中に話を聞いている方はわかってますよね??

 

答えは③ですよー。

 

この意識が違うと肩が上がっていたり背中が反っていたり(肋骨の献上突起が垂直でない状態)になっていたりする人をよくみます。

 

そこで、肩甲骨を立てて腕を動かす意識を持つと今言ったような事は少なくなるので、立てていきましょうなんて事をよくいっていますが・・・・。

 

そこで、筋肉的に使われる筋肉は広背筋と僧帽筋下部が必要になります。

 

広背筋は背中の真ん中から脇の下や腕につながる筋肉です。主に肩関節の動きに関わっています。

 

僧帽筋下部は帽筋の中部の下から背中の真ん中まで位置する部分で、帽筋の中部の下から背中の真ん中まで位置する部分で、落としたものを拾うといった肩甲骨を下げる動作をするのに使われます。

 

肩甲骨を下げる動作⇦ここ重要

 

つまり、肩が上がらないように肩甲骨を立てるのに一役買ってるって事になります!

 

そして、主導筋が僧帽筋の場合、緩む拮抗筋は広背筋なんですが・・・。

 

ちなみに主導筋と拮抗筋とは・・・。

例えば、力こぶを作ったら二の腕の裏側が伸びるように、縮ませた筋肉(この場合力こぶ)を主導筋といい、その反対の伸びる筋肉(この場合は二の腕の裏側)を拮抗筋と言います。

 

そして、ここ思い出しましょう。

 

広背筋は背中の真ん中から脇の下や腕につながる筋肉です⇦ここ

 

つまり、僧帽筋下部を使えれば腕に繋がる広背筋も緩んで、腕の使い方が安定し、なおかつ伸び伸びに綺麗になるって事なんです!因みに腕の使い方上手になると体幹のぶれも少なくなり、全体の動きも安定し易くなります。

 

勿論使えていない人がマシーンである程度意識をできるように鍛えるのは良いと思いますが、マシーンなどで鍛えれば使えるか?と言ったらそうではなく、最終的には動きの中で身につけていかないといけません、なので普段の練習の中で意識してみると良いかも知れませんね。

 

それでは!

 

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コメント: 4
  • #1

    ck (月曜日, 24 4月 2023 19:53)

    おもしろかったです!
    内容も、語り口も!!
    ありがとうございます♪♪

  • #2

    川副由香 (月曜日, 24 4月 2023 21:57)

    神先生

    お忙しい中、ブログの更新ありがとうございます。

    ポールドブラや腕の動きには、気になることが多かったので、広背筋と僧帽筋下部についての上肢の話!どうもありがとうございます。

    『腕の使い方上手になると体幹のぶれも少なくなり全体の動きも安定し易くなる。』とのこと!! 最近、身体の使い方を探る中で、感じていたことなので意識してレッスンいたします。

  • #3

    小林紋子 (月曜日, 24 4月 2023 22:41)

    お忙しい中、いつもブログの更新ありがとうございます。
    いつも拝見するのを楽しみにしておりますが、解剖学...難しいです..。私はjazzのレッスンしか受けさせて頂いたことがないのですが、今回ブログで理解できたところを少しでも自分が踊っている時に活かせればと思いました。

  • #4

    ぶーちゃん (水曜日, 26 4月 2023 19:17)

    いつもレッスンや日常に役立つお話ありがとうございます。
    私には高度な内容なので、レッスン時の説明と重ね合わせ実践して「なるほどー!」となってます。今回『軸をとる話②』も読み返し、ぶれない姿勢を保つ奥深さを感じました。まずは胸部を上げ肩甲骨を下げる事が普段から自然にできるようになることを目標に、腕の使い方も改善していきたいです。