バレエのレッスンで、1番や6番ポジションで立った時に股の間に隙間ができていたり
デガジェやバトマン、ジャンプなど足先が伸びていない人がちらほら。
そんな人たちの原因は普段から大腿四頭筋の筋肉が優勢で内転筋がうまく使えていない事が原因かもしれません。というわけで、今回は内転筋についてです。
・内転筋
大腿骨に付着し内ももにある筋肉の総称で、骨盤と膝の間をつないでいる筋肉群。
「大内転筋」「小内転筋」「長内転筋」「短内転筋」「薄筋」「恥骨筋」で構成された筋群の総称
・役割
1・足を前に上げる役割(太ももを骨盤にひき寄せる役割)
2・足を後ろに上げる役割
3・股を「内転させる筋肉」「内転」とは「脚を内側に閉じる」動き。
1の役割で使われる内転筋は「大内転筋」「長内転筋」「短内転筋」「薄筋」「恥骨筋」は前に足を振り上げる動作の全般に使われ。2は「大内転筋」を使い足を後ろに上げます。3はインに入れる時に必要で、「大内転筋」「恥骨筋」となり、内転筋の中でも使われる筋肉は違う筋肉を使っています。
バレエとの関わりで行くと、3の内転はターンアウトと逆の動作となるので疑問に思う人もいるかもしれませんが、「大内転筋」「恥骨筋」の筋肉が硬くストレッチされていない場合は、1番や6番ポジションの状態で立った時に両膝がつかず股に隙間が空く原因とされています。その場合は、この二つの筋肉を内転動作を行い筋肉をストレッチしてから使いやすくしていく事で膝が付きやすくなります。
・他の筋肉との関わり
内転筋は「骨盤底筋群」とも連結し、腹筋にもかかわっています。内転筋群の中のひとつである大内転筋は、坐骨結節や内閉鎖筋を介して骨盤底筋とつながっています。
腹筋は強く息を吐く事で使いやすなると言われています。
そして腹筋を使うと骨盤が安定し、内転筋を使いやすくなります。
内転筋を使う事が出来ることにより4番や5番ポジションも膝を緩ませず寄せる事ができます。
そして、下記の文章はロシアバレエの本の1節
「上に引き上げた状態を保ったまま、脚の内側の筋肉全体を前に回すようにして、付け根と膝を外に開きます。内側の筋肉を正しく使っていると、お尻の下の筋肉も同時に堅くしまります。筋肉が充分に使われていない場合、お尻の下の筋肉は柔らかいままです。」
ここで話が戻ります。なぜ内転筋が使えていないと足先が伸びていない原因につながるのか?
バレエは脚先の踊りと言われている以上、つま先を綺麗に使う事が条件であり、必要不可欠になります。
逆説的に取れば、つま先を足首の緊張なしに伸ばせるようになっているという事は
腹筋(引き上げ)、内転筋(内側の筋肉)、骨盤底筋(お尻の下の筋肉)はセットで使う事ができているという事につながると考えています。
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川副由香 (月曜日, 12 6月 2023 23:11)
神先生
お忙しい中、ブログの更新ありがとうございます。
最近、大臀筋の使い方について感じることが多かったので、細部に渡り内転筋の筋肉について知ることにより正しい筋肉の使い方をイメージすることができました。
また、内転筋は他の筋肉との関わりもあり、正しく動作することで、つま先まで綺麗に伸ばせ使える"脚"にできるように意識してレッスンいたします!
いつも丁寧にご指導していただき、ありがとうございます。
11時10分スポーツセンター (火曜日, 13 6月 2023 20:04)
何時もレッスンありがとう御座います。今回内臀筋の話し、その中でも内転筋の使い方特に後ろに足をあげる時の内転筋を意識する事が私に取って一番難しい、、、です。が、明日レッスン有るので意識してやってみたいと思って居ます。
ブー (水曜日, 14 6月 2023 01:15)
ストレッチの時、内股で手を挟みながらされる事がありますが、内臀筋を意識しやすくて良い気がします。
長座位で内腿を使い膝を回す事すら苦手なのは、内臀筋不足⁈
「内臀筋を強化して股の隙間をなくす!」新たな目標ができました☆今回も、ありがとうございました。