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小転子

今回は話に出てくる小転子の雑学です。

 

• 小転子(しょうてんし)
大腿骨頸部の下にある小さなふくらみを小転子といいます。

大転子(だいてんし)
骨頭の反対側にある大きなふくらみを大転子といい、太ももの付け根の外側を押して触れるのが、大転子です。

 

この二つは股関節の外旋をする箇所といわれていますが、小転子は腸腰筋(大腰筋、小腰金、腸骨筋3つの複合筋肉)のうちの腸骨筋という筋肉の停止部位になります。

 

・腸骨筋
[起始]腸骨窩
[停止]小転子
[支配神経]大腿神経
腸骨筋は骨盤の左右にある寛骨の上部(腸骨)の内側から始まり、大腰筋と合流して恥骨の前を通って大腿骨へ停止する筋肉です。
大腰筋と同様に股関節を屈曲させ、大腿部が固定されているときは上半身を前へ屈曲させます。

 

股関節の外旋は、この小転子の向きを内側から前に向けるようにする事で、お尻(腸骨窩)を仙骨側に集め、股関節を開くことができるという事になります。

外旋自体はこの骨盤と膝の外転、足首のくるぶしの外転がうまく連動される事で180度に近くなると言われていますが、筋肉の大きさ太さにより足首や膝から外旋を行うと関節や靭帯を痛める可能があります。

なので、この股関節から外旋を行うように訓練をするのが正しい方法となります。

 

それではー