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反り腰の話

今年も数えるほどになってきました。

地方では雪も降りはじめたりと、寒い正月になりそうですね。

さて、本年最後のブログは反り腰について。

 

反り腰は、骨盤が開き前傾する事で、腰が前に反っている状態です。

 

反り腰の場合、体全体のバランスがとりずらく体の重心が後ろにかかってしまいます。すると、通常骨盤に収まっている内臓が垂れ下がり腰部の内臓の重さ分の負荷が常にかかります。

 

つまり、反り腰の人に下腹がぽっこり出ている人が多いのは骨盤の前傾により、内臓が下がっているからだと考えられます。

 

◯反り腰チェック

 

1.壁に寄りかかって立つ。もしくは仰向けで寝た状態になる。

2.壁に寄りかかった場合は後頭部・お尻・かかとを壁につけ、寝た状態の場合は足は伸ばした状態へ。

3.腰と壁(床)の隙間に手を挟む

 

手をグーに握った状態でも腰と壁の隙間に入るようであれば、反り腰の可能性が高い可能性があります。(手のひらが1枚分が入るくらいの隙間は正常なs字カーブの範囲です。)

 

◯反り腰になる原因

 

反り腰になる原因は、筋肉バランスの崩れ、体重の増加、姿勢の悪さが原因だと言われていますが、一番の原因は「正しい姿勢の維持」だと考えています。

 

筋肉バランスの崩れて、腰まわりやハムストリングス(太もも)の筋肉が弱まることで、自身の姿勢を支えきれなかったり、逆に股関節や太ももの筋肉の固い人、猫背やストレートネックなど、上半身の歪み…。

これらは「正しい姿勢の維持」をせず、生活をする事で身体に負担がかかり反り腰になるのではないでしょうか?

 

高いヒールを履きつづけると反り腰になるといいますが、高いヒールを履いた場合、感覚的、人体的にバランスをとりやすい間違った部分で転ばないようにバランスをとろうとし、その為に前重心になっている事が多くみられます。

以前、腰痛の原因の一つで重心位置がつま先や足首にのっている状態が続くと腰部に負担がかかるという記事を書いた事がありますが、この事は反り腰について結びつきがあるので、読み返してみるのもいいかもしれません。

 

体重の増加についてもお腹が出て体の重心が前にでるという事では同じことが言えますが、「正しい姿勢の維持」をする為にも肥満に関しては食事制限や、内臓の働きをよくする運動などでぽっこりお腹を改善していく事が良いと思います。また、妊娠などで一時的にお腹が大きくなっているという理由であれば、エクササイズ等で充分改善が望めます。

 

どの原因をみても、結果骨盤の前傾が理由となるのですが、「正しい姿勢の維持」を心がけながら動くと、維持をする為に必要なバランス、筋力が身につく為、根本を注意しながら生活をする事が良いと考えています。

 

◯反り腰を改善するには、以下のときの姿勢に気をつけましょう。

 

立つときは体重は踵にかけ、耳の穴・肩・骨盤の出っ張り・膝の横・外くるぶしが、一直線になるようにし、座っているときは、骨盤を立てて耳の穴・肩・骨盤の出っ張りが一直線になるよう、床に対して垂直を意識し、坐骨が椅子に対し立っている意識を持ち、歩くときは通常つま先でしっかりと地面を蹴り、かかとから着地します。

しかし、実はこういった事は、「寛骨から坐骨、もしくは仙骨を立てるという意識を第一に、常に持つ事」を生活する事で解消されます。

 

如何でしたでしょうか?今年も残り僅かです、うつ伏せで寝た状態で携帯や本を見るなどの行為も反り腰になりやすくなるの十分注意してみてくださいね!それでは良いお年をお過ごしください。

 

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コメント: 2
  • #1

    川副由香 (月曜日, 26 12月 2022 18:20)

    神先生
    お忙しい中、ブログの更新ありがとうございます。

    少し反り腰気味かな?と気になっていました。チェックしてみると正常範囲内でしたが、後ろ重心になっている事が多いと感じています。「正しい姿勢の維持」を意識して必要なバランス、筋力を身につける生活を心がけていきたいです!

  • #2

    ck (火曜日, 27 12月 2022 23:57)

    “うつ伏せで寝た状態で携帯や本を見るなどの行為も反り腰になりやすくなるの十分注意してみてくださいね!”

    まさに今、おっしゃる通りの姿勢でブログを読んでいたので、飛び起きました!

    わたし自身反り腰の自覚があるし、レッスン仲間のお友達ともよく反り腰については話題になっていました。

    今年1年通してたくさんのブログ記事ありがとうございました!
    とても楽しみに読ませていただいてます!!